今年初めての…

やっと映画を劇場に観に行きました。
いろいろと迷いましたがチョイスしたのは『王になった男』です。いつも行く川崎のシネコンはほぼ満席でした。あまり大きくないハコでしたが、9割方埋まっていて驚きました。
撮影・照明・美術・音楽、どれをとってもプロの仕事でした。もちろんイ・ビョンホンを中心とした俳優達もです。アマチュアっぽい作品がやたらと評価される日本映画よりも僕はこちらが断然好みです。あっという間の2時間10分でした。全国で90館ほどの公開がちょっと残念です。韓国では史上3番目の動員記録を作った作品です。もう少し力を入れた宣伝が出来れば良かったのに…。
早く行かないと終わってしまいそうな『レ・ミゼラブル』。何とか来週には行きたいです。あとは『シュガーマン』というドキュメンタリーが気になります。

もう一つの今年初めて…。
いつもお世話になっている周南のA先生から<ふぐ>を送っていただきました。直径40㎝もある大皿のふぐ刺しは家族3人では多すぎるくらいでした。後半はてっちり(ふぐ鍋)を使って、しゃぶしゃぶにして食べました。もちろんラストはふぐ雑炊です。何とも贅沢な夕食でした。

ふぐ

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オールラッシュ

一昨日は『東京難民』のオールラッシュでした。
オールラッシュというのは、編集の最終的な状態での試写です。2時間10分を切る、最初に考えていたくらいの長さになりました。大切に撮った1カット1カットを切って捨てていくのは辛い作業ですが、勇気のいる作業でもあります。
昨日は最終的な編集に合わせてのアフレコがありました。ロケ場所の状況などでセリフがキチンと録れてなかったり、不明瞭で聞き辛い箇所などを映像に合わせて俳優陣に喋ってもらいます。打ち上げ以来、久しぶりに中心的な俳優さんたちに集まってもらいました。丸一日掛かっての作業でしたが、さらに作品は良くなると思います。終了後のビールは美味しかったです。
最後の作業は、音楽や音響効果の仕込みを待ってのダビングです。3月半ばくらいに予定されているので、作曲が出来るまでしばらく僕の仕事はありません。本を読んだり、映画をゆっくり観たり出来そうです。

先日、作業後にちょっと飲みに寄った酒場…なんとあの元ガロのヴォーカルこと大野真澄さんとお会いしました。歌声は残念ながら聞くことは出来ませんでしたが、70年代当時のフォークやロックの興味深いお話をいっぱい聞かせていただきました。ついつい気づくと午前2時、家に戻って叱られたのは言うまでもありません(笑)。

【お知らせ】
3月1日(金)21:00~WOWOW『ツレがうつになりまして。』
3月2日(土)19:00~ BS-TBS『陽はまた昇る』の放映のことは前回の記事に書きました。
さらに興味深い作品が放映されます。
2月26日(火)21:00~NHK BS 『お日柄もよくご愁傷さま』
チーフ助監督として参加した作品です。そして、大好きな作品です。
DVD化もされていませんから、この機会に是非!!

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編集作業…

『東京難民』編集作業が大詰めです。
編集ラッシュ試写を重ねながら、細かく細かく編集の直し作業を続けています。
通常の僕の作品は、2時間を700~800カットくらいのカット数で構成されているのですが、今回は優に1000カットを超える作品になりそうです。感情を表現するだけでなく、アクションや説明の描写シーンもたくさんありますから…どうしてもカット数が多くなります。大変なスケジュールの中で撮ったので、技術的なミス、もちろん僕の演出的なミスもあり、その修正のための編集も必要になったりします。それでも悔いを一つも残さないように丁寧に編集をしています。こんなに編集室に入って1カット1カットを足し引きしながらの編集は初めてかも知れません。2時間を少し超える作品になりますが、今の時点で音楽や効果音も入っていないのに長く感じない…きっとうまく行っているのだと思います。
来週いっぱいで編集作業を終え、気になる箇所のアフレコ、そして作曲家との音楽の方向性の打合せなどが始まります。まだまだ完成までには遠い道程ですが、気を抜かずに頑張ろうと思います。

『六月燈の三姉妹』の打合せも少しずつ始まっています。こちらはもう公式HPがあるのに、『東京難民』は宣伝的な動きがまったくナシ!…ちょっと心配だなぁ。

【お知らせ】
3月2日(土)19:00~ BS-TBS
『陽はまた昇る』が放映されます。
BSとは言え、中々民放では放送してもらえない作品です。
ほとんどカットしてない状態で放映されます。是非、ご覧ください。

PS

『ツレがうつになりまして。』

3月1日(金)21:00~WOWOW
OAだそうです。僕はまったく連絡を受けないので、ネット上で知る限りですが…
WOWOW、僕は契約してないので観ることが出来ません(残念!)

【お知らせ】
3月2日(土)3日(日)の二日間、<2013下関文化らく~ざ>に参加します。
僕はオープニングの「特別講座」と二日目の「真剣勝負 映画か文学か」という講座で芥川賞作家の田中慎弥さんとトークです。他にも興味深い、いろんな講座があります。講座といっても堅苦しさは感じないと思いますから、是非お越しください!
らく~ざ小

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哀悼、國松さん

『ツレがうつになりまして。』のプロデューサー、國松達也さんが逝去されました。
四年間、どこからも振り向いてもらえなかった『ツレうつ』を実現するためにご尽力頂いたプロデューサーです。 シネムーブ・臼井プロデューサーの早大シネマ研究会の大先輩でもありました。そんなご縁で『ツレうつ』の実現に至ったわけです。学生時代の70年代から自主映画に携わっていらっしゃっただけあって、当時の映画の話を始めるとお酒とタバコと共に熱く語り合えて、同志だったように思います。僕自身は『ツレうつ』が最初の出会いだったので、そんなに深い付き合いではありませんでしたが、今夜のお通夜にはそうそうたる監督達やプロデューサーがお集まりでした。國松さんの最後のプロデューサー作品は「北のカナリアたち」でした。52歳はあまりに早すぎました。
追悼の意を表して…合掌。

國松

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シネマなび…Vol.8

やっと落ち着いた日々を取り戻しています。
久しぶりに<シネマなび>の更新です。

※2006年4月のスタートから2012年5月まで、丸6年間続いた「シネマなび」が2012年8月に閉鎖になりました。当時書いた原稿のままに、加筆訂正しないで再録しています。

Vo.8 2006年11月24日

『カッコーの巣の上で』
先月、東京国際映画祭で黒澤明賞を受賞したミロシュ・フォアマン監督の作品です。15年振りにミロシュ・フォアマン監督と会いました。実は15年前、日本で一緒に作品作りの準備をしました。ユーモア溢れる素敵な監督でした。 ミロシュ・フォアマンはこの作品で米・アカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞しています。
精神病院が舞台のシリアスドラマですが、ミロシュ・フォアマンはこの作品をコメディと言っていました。ほかに『アマデウス』や『ラリー・フリント』等の作品も自分の作品はすべてコメディと言っていました。僕にはこの作品だけはコメディには思えなかったのですが……。
ジャック・ニコルソンを初めとした患者たちは当然素晴らしいのですが、権力の象徴として描かれる、ルイーズ・フィッシャー扮する看護婦長の怖さに圧倒されます。ミロシュ・フォアマン作品はいつも権力に挑む人たちが主役です。
何度観てもラストシーンには涙が溢れます。音楽の使い方なども良いお手本です。

カッコー

『デルス・ウザーラ』
厳密に言えば日本映画ではありませんが、黒澤明監督作品なので……
黒澤作品は『七人の侍』を筆頭に『用心棒』『椿三十郎』などのエンターテインメント作品が多く取り上げられます。でも一方僕は『生きる』などのヒューマニズム溢れる作品も大好きです。
この作品は、ロシアの地図作製のために調査隊が自然に挑むお話。その道案内をするのが森に住む猟師のデルス・ウザーラです。いわば文明と自然の対比を調査隊の隊長と猟師という図式で描くのですが、その背景になる自然の描写が素晴らしいです。天候に拘る黒澤監督らしく、いろんな条件を狙って撮っていると思いますがその粘りには感服です。
デルスの叫ぶ「カピターン!」(=隊長)という声に最後の方では感動させられます。 黒澤作品としては大ヒット作品ではなかったと思いますが、是非ご覧ください。

デルス

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打ち上げ…

『東京難民』昨夜は打ち上げでした。
主立った俳優陣も揃っての楽しい打ち上げでした。
スタート時の<乾杯>も作品に絡めてホストクラブの<シャンパンコール>で始まりました。
まだ俳優陣を紹介できないのが残念です。僕も扮装して、ちょっとした出し物を披露しました。
ビンゴ大会での、ど派手な景品など何一つない宴ですが、スタッフとキャストに一体感があって、とても温かい打ち上げでした。2次会、3次会と続き、夕方6時半に始まった打ち上げは朝の5時過ぎに終了しました。久しぶりに電車を乗り過ごしてしまい、一時間近くをロス。結局、自宅に戻ったのは朝7時過ぎでした。久しぶりのオールナイトでの痛飲でしたが、心地よい二日酔いでした(ヘンな表現)。

来週からは編集作業が始まります。これまでの自作品は、登場人物を長いスパンで追う作品が多かったのですが、今作は次から次へとシチュエーションが変わっていきます。編集のリズムが難しい作品になりそうです。編集担当も今作で初めて組むスタッフ、こちらもお手並み拝見って感じで楽しみです。ラッシュもほとんど観ていないので不安もありますが、楽しみも倍増です。おそらく2時間を少し超える作品になりそうで、その尺を3週間で撮ったというのは疲れるのも当たり前だとあらためて思いました。マッサージに行って、少しのんびりしたいと思います。

並行して進めていた新しい映画がどうやら成立しそうな雲行きです。
こちらは『東京難民』よりもさらに規模の小さな地方発信の映画ですが、脚本が気に入り、お受けすることにしました。きっと僕らしい家族のお話です。すでに公式サイトが出来ていて、僕の名前も入っているので公開しても大丈夫なのでしょう。キャスティングやロケハンなどもこれからスタートで、たくさん乗り越えなければならないハードルもありますが、うまく進むことを祈ってます。

『六月燈の三姉妹』

【追記】
いつものことながら…、打ち上げを終えた日あたりから体調不良。
撮影中は大丈夫なのに、終わるといつもこうです。
少々の発熱と関節痛に悪寒…風邪の初期症状ですね。
しっかり暖をとって養生しようと思います。

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シネマなび

※佐々部清監督が遺された貴重な記事を、特別に許可を得て掲載しています。

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