たかが映画、されど映画

凄まじい映画を観てきました。
「トガニ ~幼き瞳の告発~」韓国映画です。
聴覚障害者の学校で行われる校長や教師による性的虐待と暴行を、新任の美術教師が中心になって暴いていくという社会派の作品です。コン・ユというイケメンの俳優さんが原作を読んで映画化に動いた作品だそうです。韓国では460万人の動員…日本の興行収入で言えば50億円超えの大ヒット作品です。韓国の50億超えだと、日本では100億円超えのメガヒットです。
たくさんの人が殺し合ったり、飛行機が墜落したり、津波が押し寄せたりという大仕掛けはありません。ヒットアニメやTVドラマの劇場版でもありません。人の心の闇をあぶり出すように描いていく人間ドラマです。そこには感動的に盛り上げようなんて演出もありません。子供達も丁寧に演出されていて、加害者になる俳優たちの演技も素晴らしいです。それはもうドキュメントを観ているようでさえあります。韓国映画の奥深さを見せつけられました。

この映画が公開されてから、世論が法律を動かして、映画のタイトルの<トガニ法>という新しい法律が出来たそうです。そして、軽すぎる罪に裁かれた実際の加害者たちは新たに裁判を受けて重い刑量になったそうです。

現在、日本全国でたった13館しか上映されていません。 本州10館、北海道1館、四国1館、九州1館…残念です。

トガニ

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2 thoughts on “たかが映画、されど映画

  1. melissa より:

    トガニ 観てきました。
    こちらでお薦めされていなかったら、たぶん観てなかったと思います。
    幸運にも、四国で1館は、地元の松山シネマサンシャイン大街道でした。
    あそこまでではないにしても、日本でも
    時々、「一個人の犯罪」として話題にのぼることがあります。
    たかが映画、されど映画・・・確かにそうですね。
    大きな力となったようですね。
    日本でも、もっと多くの人に見てもらいたいです。

  2. K.SASABE より:

    > melissa さま
    「トガニ」を観ていただき、ありがとうございました。
    決して配給会社の廻し者ではありません(笑)。
    でも、このブログからお一人でも観ていただけただけでも、書いた甲斐がありました。
    この作品、諸手を上げての絶賛では決してありません。でも、こんな題材の映画に460万人もの観客が来る韓国の映画事情がうらやましくもありました。
    僕の最新作『ツレがうつになりまして。』、取りあえずヒット作と言われましたが80万人です。
    今日も監督協会の会合があったのですが、集まった監督で誰も観ていませんでした。
    これからもこんな作品をちょこっと紹介していこうと思います。

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シネマなび

※佐々部清監督が遺された貴重な記事を、特別に許可を得て掲載しています。

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