シネマなび…Vol.4

※2006年4月のスタートから2012年5月まで、丸6年間続いた「シネマなび」が2012年8月に閉鎖になりました。当時書いた原稿のままに、加筆訂正しないで再録しています。

Vol.4 2006年7月28日

『映画に愛をこめて アメリカの夜』
大好きな女優さんの一人にジャクリーン・ビセットがいます。そして、一番好きな外国映画の監督がフランソワ・トリュフォーです。その二人が組んだ作品がこの映画です。
ジャクリーン・ビセットという女優さんは作品に恵まれず、代表作と言える作品はこれといってないように思うのですが、とにかく凛として美しい女優さんです。
フランソワ・トリュフォーは名作揃いですが、今回はこの作品にしました。映画作りの現場が舞台になる映画なのですが、作品中に映画への愛情が溢れています。トリュフォー自身も映画監督の役で出演しています。ほとんど主演といって良いと思います。S・スピルバーグもトリュフォーを尊敬していて、『未知との遭遇』にも出演して貰っています。
因みに<アメリカの夜>とは、晴れた昼間にブルーのフィルターを付けて疑似の<夜のシーン>を撮る撮影方法です。古い西部劇などの夜のシーンはほとんどこの手法で撮影されています。西部劇はアメリカ映画です。だから<アメリカの夜>なのです。

amerika.jpg

『最も危険な遊戯』
松田優作主演のアクション映画。
僕が一番憧れた男優さんが、故・松田優作さんでした。
おそらく初めて優作さんが主演した映画だと思います。制作費も3000万円くらいで撮ったプログラム・ピクチャーです。本当に制作費が掛かってないのが画面からも判るのですが、優作さんを筆頭にキャスト・スタッフ達の<熱>がスクリーンの中にみなぎっています。
照明が足りないせいか、真っ暗な画面に優作さんの息づかいの音だけ……みたいなカットもあるのですが、一瞬暴発する拳銃の紅い火だけの照明でシルエットが浮かぶ……なんて、観客の想像をどんどん掻き立ててくれます。これこそ映画の醍醐味です。セリフもおそらくはアフレコなので、口の動きと合っていなかったりするのですが、優作さんの軽妙なアドリブで楽しませてくれます。因みに佐々部組常連の照明技師・渡辺三雄さんは、この映画が照明技師のデビュー作です。そして『出口のない海』が技師として70本目の記念作品です。
【加筆】
渡辺三雄さんは2010年の晩秋、亡くなりました。
僕の作品では『日輪の遺産』が最後になりました。

yuusaku.jpg ※ 自宅にて脚本執筆の毎日です。 鎖骨の骨折以来、ジムで泳げなくなってしまい体重が増量中です。この半年で4キロも太ってしまいました。少し食べる量を減らしてダイエットしないとまずい。お酒も控えよう…。 昨日のレントゲンで、やっと鎖骨を止めている金具を外す許可が出ました。今月末か来月の頭あたりに手術をして抜いてもらおうと思います。骨折の痛みよりも、金具が皮膚を圧迫する痛みがひどかったので助かりました。

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4 thoughts on “シネマなび…Vol.4

  1. かめざわ より:

    監督お久しぶりです。
    亀澤です。
    今日このブログを見つけました。
    月曜日の午後、WOWOWで『夕凪の街 桜の国』やってましたね。
    用事がありその日は有休を取っていたのですが午前中で済み自宅にて鑑賞。
    時が経ち、また観直してみると新たに思うことが…ラブホテルのシーンなんかは公開時、『なんでラブホテルなのだろう?』と思ったのですが(自分の勝手な解釈ですが)ラブホテルって『生』そのものなんですよね。
    『生と死』を描いている映画なんで象徴的だなぁと思ったりして…
    生きていればこそラブホテルにも行くわけですし…
    『夕凪の街 桜の国』のDVDは持っているのですがやっぱりフルハイビジョンのテレビ(VAIOですが)なんで録画してしまいました。
    ブルーレイを観てしまうとやっぱり…今年から気に入った映画はブルーレイで購入になりました。
    『最強のふたり』良かったですね。
    最近は『アイアン・スカイ』が面白かったです。日本ではこういう風刺のきいたおばかコメディは無理とあらためて思ってしまいました。

  2. K.S より:

    かめざわ さま
    ご無沙汰しています。
    前のsasabe.netのオープニングページにこのブログもリンクしてあるのですが、中々気づかないですよね。いろんな方から未だに<またブログを始めてください>って言われます(笑)。
    残念ながら我が家はWOWOWを観ることが出来ません。そういう放映があることすら知らせても貰えません。監督に著作権がないって、そういうことなんですよね。
    「アイアン・スカイ」、SFですよね。僕はちょっと苦手かも…
    今、一番観たい作品は「アルゴ」。とにかく期待してます!!!

  3. coco1208 より:

    おはようございます。
    もっと早くにと思いながら、ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。
    閉じるっと言っておきながら、早々の再開です。(恥ずかしいです。ーー。)
    また、拙いですが、映画の感想や旅のことなどを書いていきたいと思っています。(韓流はありませんが。。)
    まだまだ拙いですが、ご訪問頂けたらとても嬉しいです。

  4. K.S より:

    coco1208 さま
    再開、知っていましたよ。
    <おめでとう>コメントを書き込むタイミングを待っていました(笑)。
    改めまして、おめでとうございます!
    「日輪の遺産」や「ツレがうつになりまして。」の感想もいつか聞かせてください。
    ※「流星」、カラオケでよく唄う曲です。

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シネマなび

※佐々部清監督が遺された貴重な記事を、特別に許可を得て掲載しています。

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