謹賀新年

明けましておめでとうございます。

今年は今週末(6日)から新作映画がクランクイン。お正月も依頼された原稿や新作の勉強などがあって落ち着きません。一昨年のお正月も『ツレうつ』のクランクインが控えていて忙しくしていたのを思い出します。今回の新作も『ツレうつ』のように上手く運ぶと嬉しいです。

新しいホームページが新年に間に合えばと思いましたが、ただいま準備中。2月くらいにはスタートできるのではないかと思います。もうしばらくはこのブログが発信の場所です。
僕はいろんな方のブログを見るのが楽しみです。もちろん映画の感想や批評を読むのが一番の目的です。あまりに素敵な感想や批評にはコメント欄を通じて御礼を伝えさせていただきます。そんな中から、いくつかのブロガーの方とは交流も続いています。
最近ちょっと淋しいのは、ツィッターやフェイスブックが流行っているせいなのか、楽しみにしているブログが更新されないことが多くなっているように感じます。ツィッターやフェイスブックは即時に反応が戻ってきて楽しいのかも知れませんが、それはまるでTV番組のように流れていくもののようにも思います。わずかの字数で伝えられることは限られ、誤解を生むこともままあるようです。長い文章で綴られるブログは例えると映画のような…書き手も編集を繰り返して、時に読み手を感動させてくれることもしばしば…涙を流すことさえあります。写真ばかりで読み応えのないブログもありますが、はやり美しい文章で綴られた読み物が僕は大好きです。

久しぶりの<シネマなび>です。

※2006年4月のスタートから2012年5月まで、丸6年間続いた「シネマなび」が2012年8月に閉鎖になりました。当時書いた原稿のままに、加筆訂正しないで再録しています。

Vol.7 2006年11月3日

『キャリー』
『ブラック・ダリア』が公開中のブライアン・デ・パルマ監督の初期の作品です。
ホラー映画やスプラッター映画はあまり好きではありませんが、この『キャリー』は大好きな作品です。僕は映画学校の学生時代に一番好きな監督がブライアン・デ・パルマ監督でした。『殺しのドレス』や『アンタッチャブル』などはとてもスタイリッシュで、映像もサスペンスというよりは美しいと感じるほどでした。映画学校の卒業制作『スパークリング』は『キャリー』へのオマージュ作品で、学校の教室を血ノリだらけにした思い出があります。
この作品もホラー映画のジャンルですが、主人公・キャリーとその母親のあまりの切なさに映画館で涙を零してしまいました。ラストは思わず声を上げてしまいます。どうぞ一人で観てください。
ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、ウィリアム・カットなど当時まだ無名だった俳優達を観るのも楽しみです。 ブライアン・デ・パルマ監督には他にも『愛のメモリー』というあまりヒットしなかった名作もあります。

キャリー

『旅の重さ』
まもなく映画『結婚しようよ』がクランクインします。この映画は全編に吉田拓郎さんの曲が流れる、吉田拓郎へのオマージュがテーマの作品です。ずっと学生の頃からこんな映画を撮りたいと思っていました。実は70年代に全編に吉田拓郎しか流れない映画があったのです。今回の『旅の重さ』がその作品です。オープニングは<今日までそして明日から>。映画音楽として流れるのは、拓郎さんの<恋の歌>という曲です。
高橋洋子さん演じる女子高生が家出をして、四国を旅するロードムービーですが、少しずつ周りの大人たちとのふれ合いのなかで、彼女自身が成長していくという青春映画です。高橋洋子さんも素晴らしいのですが、共演の大人たちも良いのです。
三国連太郎さんは今の佐藤浩市さんとそっくりなのは、思わずニヤリとしてしまいます。またほんの少しのシーンですが、秋吉久美子さんがこの作品でデビューしていて、本当に可憐です。
昨年やっとDVDになりました。是非ご覧ください。

旅の重さ

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16 thoughts on “謹賀新年

  1. K.S より:

    > 鍵コメ さま
    明けましておめでとうございます!
    またどこかでご一緒出来ますように…
    お互いに頑張りましょう!

  2. melissa より:

    あけましておめでとうございます。
    新年早々、次の映画のご報告をいただきとても嬉しいです。
    今度はどんな映画なのでしょう?公開を楽しみにしています。
    監督が書かれていらしゃることを、私もよく感じます。
    私も、フェイスブックにメモがわりに、その日あったことを投稿しておいて
    その後ブログに転載するようになりました。
    どうも、写真にポツリと2,3言という発信は苦手です。
    フェイスブックでも自分のいいたいことは、お読みくださる方に失礼でない文体で
    その時の思いを漏らさず書こうと思うので、「フェイスブックにあるまじき」
    長文の投稿になったりしています。
    でもちゃんと読んでくださる人もいらっしゃるので、私としては
    大勢の人にご覧いただかなくても、いいと思っています。
    それにしても、絆という言葉が巷に溢れているわりには、声やまなざしではなく
    活字、それも短い標語のような・・・が結ぶ絆が多いように思います。
    それは見せかけの絆でしかないように思います。
    平清盛が酷評されていますが、私は素晴らしかったと思います。
    わかりにくいところも、作り手側だけに要求するのではなく、
    観る側も「追いかけて」「飛び込んで」理解しながら鑑賞するというということも
    必要ではないかと思うのですが。
    日本人全体が、読むことや考えることから遠ざかっているので
    あのドラマが難しかったのではないでしょうか。
    また、学校や受験でで正解不正解のどちらかしかないことが多いので、わからないことがあっても
    そこは気にせず楽しむということが苦手なのかもしれませんね。
    話が脱線しましたが
    今年も益々のご活躍をお祈りしております。

  3. K.S より:

    > 鍵コメ さま
    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    是非、これまでの作品もご覧ください。
    > melissa さま
    あけましておめでとうございます。
    次回作、まもなく詳細をご報告できると思います。
    ツィッターやフェイスブックを否定しているわけではないのですが…
    あまりに短い表現が何でもありになってしまうと怖いと感じます。
    大河ドラマはこれまで観たことがなく…、いえ、一昨年でしたか「龍馬伝」を2回ほど観ました。手持ちカメラがユラユラ揺れて、時代劇なのに蛍光灯がベースのような青緑色の画調、「ハゲタカ」のような現代劇にはピッタリでしたが時代劇にはあまりに不調和。坂本龍馬ファンだったのですが、2回ほどでリタイアしました。「平清盛」は未見です。
    僕はTVドラマを演出する際は、やや説明過多に演出します。それはおそらくTVの宿命です。何かを<しながら>の視聴でも、例えば洗い物をしながらTVモニターから目が離れても、ストーリーを見失わないように、そして飽きさせないように作らなければなりません。映画は少々難解にして余白を作っても、観客はお金を払っていますから真剣に向き合ってくれます。それこそ、観る側も「追いかけて」「飛び込んで」理解しながら鑑賞してくれるわけです。僕は逆に、今の映画のほうがTVドラマのように分かり易くなり過ぎているように感じます。ほとんどのヒット映画は映画監督ではなく、TVディレクターがTVドラマのままに撮っているように感じ、そして観客もその分かり易さに慣れてきているのではないかと…。難しい問題ですが、僕はそんな風に捉えています。

  4. merissa より:

    私も1年間も毎週見る自信ないので大河観ませんが、あまりの酷評に気の毒になって
    後半から観ました。
    受け容れられなかった理由、仰る通りですね。縫い物しながら見れませんでした。
    カメラは、酔いそうでした(´・_・`)

  5. ころころ より:

    あけましておめでとうございます。
    新作映画クランクインとのこと、本当に楽しみです。
    どんな作品なのでしょう?
    情報公開を心待ちにしております。
    そして、本年もますますのご活躍をお祈り申し上げます。
    監督お勧めの64を読みました。
    面白かったです!
    昨日のちょうど今頃本を手に入れて一気に読んでしまいました。
    (一応主婦なのでお正月とはいえいろいろすることがあるのですが、読むのを中断するのがが惜しい本でした。)
    テレビのブックレビューの番組に横山さんが出ていらして、ほぼ完成した作品を3年かけて推敲したとおっしゃっていました。初めの原稿の9割方を捨ててほぼ全面書き直しをしたとか。
    力作ですね。

  6. K.S より:

    > ころころ さま
    あけましておめでとうございます!
    今年もよろしくお願いします。
     監督お勧めの64を読みました。
     面白かったです!
    でしょ!
    えっ、でもあの長編を一日で、ですか(凄)。
    ほとんど寝てないのでは…

  7. saku より:

    新年あけまして おめでとうございます
    今年も映画作りに頑張ってください
    影ながら 応援してます。
    新作 楽しみにしてます。

  8. K.S より:

    > saku さま
    あけましておめでとうございます!
    今年は新作が出せると思います。
    早くても秋の公開になりそうです。
    今年もよろしくお願いします。

  9. 佐々部監督、あけましておめでとうございます。
    新作『結婚しようよ』のクランクイン直前ということで、お正月どころではないでしょうね。
    新作は、吉田拓郎へのオマージュ映画なのですね。ファンとしては完成が今から待ち遠しいです。
    『旅の重さ』のDVDは、私も発売直後に購入しました。
    『旅の重さ』は、『約束』や『津軽じょんがら節』と並んで、斎藤耕一が70年代に撮った秀作群の一つですね。高橋洋子は、ほんとにはまり役だと思いました。
    上記3作品の中では、『約束』のDVDだけがリリースされていませんが、あれほどの傑作がなぜDVD化されないのかが不思議でなりません。
    映像派・斎藤耕一ならではの流麗なカメラワークと宮川泰の情感あふれる音楽が完全に一体化し、クロード・ルルーシュの顔色を失わせるほどの出来ばえだったと思うのですが・・・
    もし佐々部監督が松竹関係者とお会いする機会があったら、ぜひ『約束』のDVD化をリクエストしてくださるようお願いします(笑)
    『結婚しようよ』の撮影頑張って下さい!!

  10. 知子 より:

    新作映画の情報の公開はいつなのでしょうか。ワクワク楽しみにしております!
    ツイッターやフェイスブックのせいかブログの更新がされていない、との監督のお言葉、耳が痛いです。
    映画の感想など、興奮冷めやらぬうちにと覚書のようにツイッターに投稿して、後からブログに書く作業をしていましたが、だんだん、つぶやくことで終わらせることが多くなっていました。
    でも、限られた字数だからこそ言葉を大切に選んできたつもりでいます。
    ツイッターで知り合ったお友達と初めてお会いする機会がこのところあったのですが、つぶやきの印象と変わらない、と言っていただけたのが、ブログを怠けてしまったせめてもの救いかな(^_^.)
    今年はツイッターの良さを活かしつつ、昨年よりブログを充実させるのが目標です。
    今年も監督のご活躍をお祈りしています!!

  11. K.S より:

    > cadソフト研究者 さま
    あけましておめでとうございます。
    すみません、ちょっと紛らわしかったようですね。
    『結婚しようよ』は2008年に公開した作品です。<シネマなび>は嘗てsasabe.netに掲載していたものを、その当時のまま加筆訂正しないでアップしています。
    「約束」名作ですね。僕は以前にNHKで放映されたものをビデオで保存しています(笑)。
    > 知子 さま
    あけましておめでとうございます!
    新作の情報公開、もうしばらくお待ちください。
    今度ばかりはお子さん達と一緒に観られない作品になりそうです。
    知子さんのブログも更新がガクッと減って、ちょっと淋しいです。

  12. 松橋正一 より:

    新年あけましておめでとうございます。
    新作映画がクランクインする前日のお忙しい中、
    東京十和田会の集会にお立ち寄りいただきありがとうございました。
    新年早々、監督にお会いでき皆で「いいお正月になった」と言っておりました。
    代々木上原の事務所も拝見できてとても嬉しかったです。
    これからも監督が作ってくれた「三本木農業高校、馬術部」
    大切に大切に見守っていこうと思います。
    監督と一緒に撮影させていただた集合写真掲載させていただきました。
    http://www.tokyo-towada.net/assets_c/2013/01/DSCN8331s-510.html
    新作映画「結婚しようよ」のご成功お祈りしています。

  13. K.S より:

    > 松橋正一 さま
    こちらこそ、打合せ会場が同じ場所だとは驚きました。
    皆さまに呉々もよろしくお伝えください。
    今回の記事、やはり誤解を生むようです(笑)。
    新作映画は『結婚しようよ』ではありません。『三農、馬術部』の前に撮った作品で、同じ年に公開された作品です。<シネマなび>の説明に書いてありますが、過去に書いた原稿を加筆訂正なしで掲載しているだけです。
    新作、まだ発表出来ずにすみません。

  14. 松橋正一 より:

    新作映画は『結婚しようよ』ではないのですね。
    大変失礼しました。
    新作の発表、楽しみにお待ちしております。
    これからもよろしくお願いします。

  15. 狼と踊る男 より:

     コメント欄にて展開された「TVと映画の違い」を読み、頭の中に豆電球がピカッと灯りました(笑)。この辺りを掘り下げたものをいつか綴っていただきたいな、と感じました。
     新作映画『東京難民』。タイトルどストライクです。

  16. K.S より:

    > 狼と踊る男 さま
    お久しぶりです。
    僕は決して難解が良いと言ってるわけではありません。
    <難解こそが映画>みたいなことを言う映画作家や評論家こそが一番の苦手です。
    だったら、分かり易いTVドラマの延長線上の作品のほうがまだましです。誤解なきよう…
    『東京難民』では、今の日本という国の中でのリアルな若者像をしっかりと描きたいと思っています。間もなく公開される、同じ「東京」という字を含む漢字四文字の作品の対極にくる映画を目指そうと思っています。

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※佐々部清監督が遺された貴重な記事を、特別に許可を得て掲載しています。

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